このパンツとの出会いは2年前の6月、父の日フェアで。
たまたま紳士ものが置いてあったので
「父親であり且つ紳士」という条件なら自分も、と購入。
薄手ながら張り感のある生地は穿き心地が良く、ローテーションの要として重宝した。
が、あまりにも酷使した為、
穿き始めの初夏は深めのオリーブグリーンだったのが、
夏を過ぎ、秋も深まり、木々の色付きとともに、徐々に淡いトーンに変わっていった。
今回、染めかえをして頂いたパンツの仕上がりは、
渋みのある深い藍色が闇のようでもあり、白く残ったステッチが、
消失した物体の残像を描写する手法として用いられる点線のドローイングのようでもある。
ということは、藍が背景に溶け込む程の暗闇でこれを穿いたら
「穿いていたパンツが突然消えた紳士」に思われるかもしれない。
2009年9月 CLASKAイベントでbefore→afterにご協力いただきました
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